Halcyon Days
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結城光流 『少年陰陽師』【窮奇編】読了
2012 / 07 / 01 (Sun) 小説 ・ マンガ
アニメ化されたのでタイトルは以前から知ってたものの買うには至ってなかったのですが、ライトノベルを改めて一般小説として発行したものがあったので今回手に取りました。とりあえず1~3巻の「窮奇編」を読みました。
一般の文庫で再発行するに当たって、サブタイトルが改題されています。けれどもどうも変更点はそこだけのようですね。できれば本文にも手を入れて改訂版にしてほしかったと思います。
たとえば、シーンが断片的で短いのに視点があちこちに変わるので、なんだか読みにくい、とか。一つの表現に対して同じ単語を繰り返し使うので、文章が稚拙に感じられる、とか。そういった部分が、角川ビーンズ文庫であればこんなものかなですむところが、やはり一般文芸としてはどうかなと思われます。それにライトノベル仕様のまま簡単な漢字にまでふりがなが振ってあり、かなりウザいです。
あとは主人公の昌浩の能力や、その相棒のもっくんの過去について匂わせるときなどに、書き方がなんとも思わせぶりで少々鼻につきます。伏線はもう少しさりげなく入れて欲しいかな。最初から長編として書いてるらしいわりには、出だしの構成もイマイチです。アニメ版の始まり方のほうがわかりやすかったのではないでしょうか(そのエピソードは別の巻に収録されている短編のようですが)。
と、かなりケチつけてなんですが、内容はおもしろくて十分に楽しめました。なんといっても舞台が平安時代であり、陰陽師の見習いである少年が主人公で、その相棒が物の怪で、ヒロインの姫がちょっと無鉄砲で、といったキャラクター設定が好みです。ただヒロインは藤原道長の長女であり、歴史上のあの藤原彰子となると、彰子に関する話の展開と収拾はあらかじめなんとなく見当が付いてしまうのが残念です。
本文中に平安時代ならではの用語について説明がないので、ある程度は当時の風俗について予備知識がないとわからない部分があるかもしれません。といっても、わたしゃコバルト文庫の『なんて素敵にジャパネスク 』シリーズで得た知識しかないけれど、それで間に合う程度ですが。
余談ですが、ライトノベル版の表紙・挿絵は好みですが、アニメの絵柄はイマイチかな。
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梶原 千早
隠れオタクの同人女です。
愛犬とジャニーズが癒し。
趣味は読書で、小説とマンガが好き。ジャンルはSF、ファンタシー、ミステリー、アクションなど。
最近、カルトナージュを習い始めました
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