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Halcyon Days

『るろうに剣心』 『フルメタル・パニック!』 の二次創作を
メインとする一個人のファン・サイトです。
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東野圭吾『卒業』読了

東野圭吾作品ではお馴染みの加賀恭一郎が初登場した、加賀恭一郎シリーズの第一作目。お馴染みとか書きつつ、実はわたしは読むの初めてです。梨花さんは最新作の『新参者』をすでに読んですごくよかったと感想を書いてますが。ちなみに『新参者』は現在阿部寛さん主演で連続ドラマを放送中で、そちらはわたしも見て気に入ってます

が、こちらの『卒業』はイマイチでした。伏線はきっちり回収してますが、重きを置いていたトリックが2つとも、それぞれ別の意味で「はあ?」って感じです。

1つめのトリックは、トリックそのものは単純ですが、あの伏線だけじゃ文系のわたしなんぞには絶対わかるわけありませんし、どこでもドアでも出された気分がしました。2つめのトリックは逆に複雑すぎてよく理解できませんでした。

登場人物の価値観や行動様式にも共感できません。特に波香については、あの性格設定の人物があの動機であの目的のためにあの場を選んであそこまで複雑な手順を踏む、というのに納得できません。なにより加賀たちの恩師の行動が理解不能です。保身のための身勝手な殺人に目をつむり、手助けまでしてしまうのはなぜでしょう?

推理小説というより青春群像小説といった趣が強いのですが、それにしては、結局友情なんてその程度のもんなのかと読み手に思わせるような青春小説ってのはどうよ、とツッコミたいです。やたらと「親友」という単語を出すので、よけいにその友情は薄っぺらく感じられてしまいますし……。

なんだかいろいろとすっきりしない作品でした。
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梶原 千早
隠れオタクの同人女です。
愛犬とジャニーズが癒し。
趣味は読書で、小説とマンガが好き。ジャンルはSF、ファンタシー、ミステリー、アクションなど。
最近、カルトナージュを習い始めました
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