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Halcyon Days

『るろうに剣心』 『フルメタル・パニック!』 の二次創作を
メインとする一個人のファン・サイトです。
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畠中恵著『ちんぷんかん』読了

読んだのは先月。ということは去年ですか(汗)。以前は買った本を並べて写メってたけど、それもメンドーだからアマゾンの画像を使おうかなぁとか思ってるうちに、部屋の隅には本の小山ができてしまいました。相変わらず腰が重いので、なにかと時間がかかります。

さて『ちんぷんかん』ですが、江戸の大店である長崎屋の若だんなで、人と妖とのクォーターの一太郎を主人公にした、和風ファンタシー「しゃばけ」シリーズの第六弾。連作短編集で5話収録されています。

「鬼と小鬼」は、舞台が賽の河原というのもあって、ちょっと後味の悪さが残ります。冬吉については疑問が残るので、今後の伏線なのかなあ?

表題作の「ちんぷんかん」は、僧が妖と和算で勝負するはめになるのですが、この和算がなかなかおもしろいです。江戸時代にこんなのが流行ってたってのが興味深い。って数学どころか算数音痴なわたしが言うのもなんですが。

「男ぶり」は若だんなの母おたえの若かりし頃の話。これまでわりと謎な存在だったおたえですが、若だんなの聡明さは母譲りだったのですねえ。主人公が若だんなではないけど、この本では一番いつもの「しゃばけ」らしい話だったかも。

「今昔」は、少し異質な感じがしました。不可思議なできごとを若だんなが謎解きするという形はいつもどおりなのだけど、事件に妖ではなく、式神を操る力に酔った陰陽師が絡んでたせいかもしれません。

「はるがいくよ」はすごく切なかった。桜の花びらの精、小紅との期限付きの日々に、兄の松之助や幼なじみの栄吉が離れてしまうことや、ひいては長命な妖である佐助と仁吉をいつか自分は残して行くのだろうことを重ねて、人生観や死生観がじんわりと心に沁みます。
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梶原 千早
隠れオタクの同人女です。
愛犬とジャニーズが癒し。
趣味は読書で、小説とマンガが好き。ジャンルはSF、ファンタシー、ミステリー、アクションなど。
最近、カルトナージュを習い始めました
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