忍者ブログ

Halcyon Days

『るろうに剣心』 『フルメタル・パニック!』 の二次創作を
メインとする一個人のファン・サイトです。
<< 03月    2024 / 04    1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30      05月 >>

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

有川浩『塩の街』読了

「塩害」によりゆるやかに滅んでいこうとしている世界の片隅で、ひっそりと暮らしていた青年秋庭と少女真奈。ある日、相次いで青年2人と出会ったのを機に、秋庭と真奈は塩害への反撃に関わることになり……。

人を動かすのは、立派な主義主張なんかではなくて、自分にとってたいせつなものを守るためという、ある意味身勝手で矮小な理由なのでしょう。一度は滅びを受け入れようとしていた秋庭が、旧友の持ち込んだ話にのったのは、真奈が消えるのを見たくなかったからです。一方の真奈は、秋庭さえそばにいれば世界が滅んでもいいと言い切ります。どちらも道義からは外れているかもしれません。だけどそういう素の感情だから、感情移入できるのでしょう。

ただ、肝心の作戦実行シーンがまるっと抜けてるのはイマイチでした。それがなかったので、なんだかラストがあっけないように感じられてしまいました。そこさえあれば言うことなしだったのですが。

本作は『図書館戦争』の有川浩さんのデビュー作です。最初に電撃文庫で出版されているためか、かなりライトノベル色が濃いかもしれません。ヒロインの真奈も、受け身で華奢で健気で庇護欲を誘ういかにもなタイプ。でもさほど鼻にはつきません。『図書館戦争』ほど夢中にはならなかったけれど、とてもおもしろい小説でした。
PR

 Trackback ()  Comment (0) 

コメント入力欄

名  前
コメント
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード 
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする: 
サイト・コンテンツ
現在コンテンツを整理中のためリンクをはずしています
ブログ・カテゴリー
リンク
RSS
ブログ内検索
ブログ・アーカイブ
管理人プロフィール
梶原 千早
隠れオタクの同人女です。
愛犬とジャニーズが癒し。
趣味は読書で、小説とマンガが好き。ジャンルはSF、ファンタシー、ミステリー、アクションなど。
最近、カルトナージュを習い始めました
Template by repe
忍者ブログ [PR]